2013年5月15日水曜日

解剖学―大変なところを中心に


今になって解剖学を勉強するなんて,いったい何年勉強が遅れてるのかしら。本記事は,M1の試験には全く対応しておりません。ご容赦ください。


■発声

声帯靱帯と声帯筋の上に粘膜が被さってヒダ状になっており,その間の隙間を声門裂と呼ぶ.この隙間を空気が出て行くことによって,「弦」の役割をする声帯ヒダが振動して発声する。高い声を出すためには,弦を強く張るか,弦の長さを短くすればよい。実際に,高い声を出すときには声帯筋を緊張させるし,喉仏が前方に突き出すように成長するので,思春期を過ぎた男性では弦の長さが長くなって声が低くなる。
頸部の解剖
頸部の解剖
発声のためには,喉頭で発せられた音を,口を通して外に出さなければならないので,咽頭は空気と食物の交通を整理しなければならない。それが上手くいかないと,誤嚥が起こる(発声の代償)。

■呼吸

吸気では外肋間筋と横隔膜が,呼気では内肋間筋と腹壁の筋が使われる。「休みが来ない」で自分は覚えてる。

■腎

糸球体を構成しているのは,内皮細胞とメサンギウム(「血管の間」の意)。その周りを基底膜が,さらに外側を足細胞が覆ってる。こいつらが,糸球体の濾過フィルターを構成する。足細胞の突起と突起の間の基底膜には,ネフリンとかいうタンパクがあって,そいつが変異してるとタンパク尿になる。ネフローゼだと,タンパクが外に出て行ってタンパク不足になるけど,食事のタンパク制限が必要だからね!(足突起の破壊亢進を防ぐため)
糸球体の毛細血管を囲むのは,基底膜とメサンギウム基質である。糸球体の血圧は高く,それによる外向き膨張力が濾過の原動力として働く。糸球体の形は,膨張力,基底膜の張力,メサンギウム細胞による牽引力によって決まっており,そのバランスが崩れることにより,糸球体が壊れる。

傍糸球体装置は,遠位尿細管を流れる尿量が増えると,輸入細動脈を収縮させる。その他に,血圧が低下するとレニンを分泌する。これらによって,糸球体濾過量を調節する。

■泌尿器

前腎から伸びるウォルフ管(のちの男性器)が,中腎付近のミュラー管(のちの女性器)を誘導する。一方,後腎付近では尿管芽や造後腎組織とかいう組織があって,のちの腎臓を作る。最初,ウォルフ管と尿管芽は同じ高さからでており,中腎はかなり高いところにあるが,腎臓の位置はどんどん高くなって,生殖器はどんどん下がってくるので,精管と尿管は絡み合う。だから,精巣から伸びる精管は,わざわざ腹腔に入って,膀胱の後ろに回って,前立腺を貫いて尿道に入る。

■リンパ管

動脈側の静水圧と,静脈側の膠漆浸透圧の差が不可避的に発生し,その結果外に出て行った血漿は間質液として余る。そいつを回収するのがリンパ管の役割。

■弾性動脈と筋性動脈

大動脈みたいのが弾性動脈。細動脈みたく自律神経の働きに応じて平滑筋が収縮・弛緩するような動脈が筋性動脈。

■上肢

筋肉は,起始と停止さえ分かれば,機能が推測できる。
(1) 胸部浅層:大胸筋は,胸部体幹に起始し,上腕骨に停止するので,上腕の内転。
(2) 背部浅層:僧帽筋,肩甲挙筋,菱形筋,広背筋とかも同じで,上腕の内転。
(3) 肩甲骨周囲:三角筋は上腕の外転,回旋筋腱板は棘上筋,棘下筋,小円筋,肩甲下筋からなり,こいつらは肩甲骨に起始し,上腕に停止する。
(4) 上腕:二頭筋が屈筋,三頭筋が伸筋。右ねじが多いのは,二頭筋が前腕の回外の機能も果たすため。右手で回外しやすいように右ねじ。
(5) 前腕:前腕筋と手根筋と指筋に分けられる。DIPを曲げるのが深指屈筋,PIPを曲げるのが浅指屈筋。
(6) 手内筋:いっぱいありすぎ。

支配神経は省略。カオス。

■下肢

上肢とは逆で,前が伸筋,後ろが屈筋(当たり前)。
(1) 内骨盤:腸腰筋は股関節を屈曲させる。
(2) 外骨盤:大殿筋は股関節を伸展させる。中殿筋と小殿筋は股関節を外転させる。筋肉注射は中殿筋に(大殿筋は坐骨神経があって危険)。
(3) 大腿前面:大腿四頭筋が膝を伸展。
(4) 大腿後面:大腿二頭筋,半腱様筋,半膜様筋が,膝を屈曲。
(5) 大腿内側:内転筋が股関節を内転。
(6) 下腿前面:前脛骨筋,長母趾伸筋が,足首を背屈,内反。
(7) 下腿後面:下腿三頭筋(腓腹筋,ヒラメ筋)が足首と指を屈曲。
(8) 下腿外側:腓骨筋が足首を底屈,外反。
(9) 足の筋:いっぱいありすぎ。

支配神経略。

大きな可動域を確保するために,大腿骨と脛骨の接触面積は小さい。半月板を作って接触面を広げている。十字靱帯の向きはエンガチョすればわかる。

参考文献:坂井建雄『解剖学はじめの一歩』,坂井他『プロメテウス解剖学』

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