2013年5月15日水曜日

解剖学―大変なところを中心に


今になって解剖学を勉強するなんて,いったい何年勉強が遅れてるのかしら。本記事は,M1の試験には全く対応しておりません。ご容赦ください。


■発声

声帯靱帯と声帯筋の上に粘膜が被さってヒダ状になっており,その間の隙間を声門裂と呼ぶ.この隙間を空気が出て行くことによって,「弦」の役割をする声帯ヒダが振動して発声する。高い声を出すためには,弦を強く張るか,弦の長さを短くすればよい。実際に,高い声を出すときには声帯筋を緊張させるし,喉仏が前方に突き出すように成長するので,思春期を過ぎた男性では弦の長さが長くなって声が低くなる。
頸部の解剖
頸部の解剖
発声のためには,喉頭で発せられた音を,口を通して外に出さなければならないので,咽頭は空気と食物の交通を整理しなければならない。それが上手くいかないと,誤嚥が起こる(発声の代償)。